日本企業の新規IT投資は世界最低
http://www.atmarkit.co.jp/news/200509/10/forrester.html
日本企業の新規IT投資に関するこの記事。そんなもんだろうとは思いつつも、実際に数字をみると、未だに日本ってITに関しては諸外国より5年以上遅れてるなという実感がありますね。しかし、5年遅れているのであれば、欧米をケーススタディにすることにより、日本国内での方向性をつけやすいとも言える。
とりあえず、「システムの維持費削減」や、「ビジネスの視点におけるITガバナンス」というのは、キーワードになりそう。
以下サマリー
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米調査会社フォレスター・リサーチは9月9日、日本企業のIT関連意思決定者を対象に投資動向に関する調査を実施し、結果を発表した。
2005年度のIT予算
- 15%:新規技術投資
- 85%:現行オペレーションとメンテナンス
- フォレスター・リサーチ談:「日本企業が現行システムやプロセス維持への投資が膨大である」
今後12カ月における取り組みテーマの重要性
- 28%:IP電話の導入
- 26%:インフラ管理の外注検討
- 23%:システムの管理キャパシティの向上
- 23%:グリッドやユーティリティコンピューティングの導入
→運用・維持コスト削減につながる投資に関心が高い。
IT人員の問題
- 18%:増加
- 19%:削減
- 61%:現状維持
→削減と答えた企業数は米国の2倍近い数値だという。このことから、同社では「日本企業は、IT運用費や人員を削減し、新規技術への投資を捻出(ねんしゅつ)しようとしている」と分析している。
経営者がビジネスの視点でIT管理をしている企業
- 40%:日本企業
- 69%:北米企業
- 63%:欧州企業
IT管理部門が一元化されている企業
- 46%:日本企業
- 66%:北米企業
- 64%:欧州企業
→ITガバナンスの遅れも露呈。日本企業が部門ごとに管理を行っている実態が明らかになった。