Service Data Objects (SDO)

IBM Developer Works の SDO に関する記事より。
http://www-128.ibm.com/developerworks/webservices/library/ws-sdoarch/

SDOの概要

SDOはJSR235(http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=235)で仕様策定が進んでいます。2005/9/17現在ではJSR Review Ballotの段階であり、まだまだ始まったばかりです。BEAとIBMの発案のため、この時期にDevelopper Worksに記事が投稿されるのはうなずけます。

データアクセス用の標準アーキテクチャ(を目指している)といったところでしょうか。

この記事に書かれているSDOに関するトピックと関連技術

  • データアクセスの単純化:EIS層への共通のデータアクセスを提供する。
  • データ抽象化:SDOを利用しているソースは、実データ表現に非依存。J2EE patternの Domian Store。
  • データ操作:データ操作への統一的な手法を提供する。
  • データ転送:SDOのコンセプトの1つは、J2EE patternの Transfer Object とTransfer Object Assembler。
  • デザインパターンの適用:J2EE Patterns を適用している。Transfer Object, Data Access Object, Transfer Object Assembler, and Domain Store 等。

感想

当分様子見ですね〜。1年や2年で使い物になるかどうかは疑問。SDOは数多くのデータアクセス実装を統一するために有効だが、新規システム開発においては登場する機会がほとんどなさそう。また、ORMappingやSOA系の実装そのものが淘汰される傾向があるため、SDOの出番はないかもしれない。巨大企業合併のような100億超規模のプロジェクトであれば使う機会がある?